走る駅鉄各駅停車

         JR  久留里線    上総亀山駅~木更津駅 

 

    JR 久留里線 後編    馬来田駅~木更津駅

 

8.馬来田駅   まくた

 圏央道をくぐって1kmほど行くと左手に「馬来田駅」がある。単式ホーム1面1線。かつては相対ホーム2面2線、列車交換も行われていた。現在は使われていないホームが対面に残されていて、駅構内に枕木が積んであった。趣のある木造駅舎とホームとは高低差がある。ちょうど電車が到着したようで利用客が数名降りてきた。

10代と思われる女性が携帯電話で「いま、駅に着いた。迎えに来て。」と電話していた。やはり、いくら鉄道の駅があってもクルマが移動手段の主役なのだ。

駅舎全景。良い雰囲気です。

有人駅であった頃の面影を色濃く残す駅舎内。

駅舎入り口。ホームに上がる急な階段が見えます。

ホーム側から見た階段。けっこう急です。

久留里方面。対面ホームが残されています。

木更津方面。すぐ先で左にカーブします。

対面ホームの昇降口跡。

駅構内にストックされた枕木。

駅名は「まくた」。地名は「うまくた」?

木造駅舎、時計台、赤ポスト、迎えを待つ少女。・・駅鉄、至福の情景。

 

 再び街道に戻って進むと、すぐに踏切があって線路の左側に移る。360度、見渡す限り見事な田園が広がる2、5kmの直線路をひた走ると、突き当たりに「東横田駅」がある。

 

9.東横田駅  ひがしよこた

 単式ホーム1面1線。踏切脇に駅を作ったといった感じで、駅に付随して踏切があるといった感じでは無い。以前は廃車を利用した駅舎があったようだが、現在は駅舎、待合室は無く、ホームにはアクリル板の風よけを取り付けたベンチがあるだけでスッキリしている。体格の良い女子高生が一人で列車を待っていた。

久留里方面。公道の踏切からスロープが続いています。

木更津方面。駅名標。

待合所なのに屋根が無い。

要塞のようなトイレです。

 

10.横田駅  よこた

 東横田駅からわずか1.4kmで「横田駅」だ。相対式ホーム2面2線、上下線の交換を行う有人駅だ。大きな駅舎があるわけでもなく乗降者が特に多いとも思えないが、タクシーが1台客待ちをしていた。久留里線でタクシーを見たのはここだけだ。駅舎入り口に平成24年に作られた「祝 久留里線百周年記念」と書かれた小さな石碑が建っていた。

駅舎全景。右手トイレとの間に客待ちのタクシー。左のクルマはお迎え待ちみたいです。

ホームから見た駅舎。ベンチの背もたれが列車のデザインになっています。

駅名標。次駅はどちらも 東~。

久留里方面。下りホームに行く踏切があります。

木更津方面。

 

11.東清川駅  ひがしきよかわ

 横田駅を出て西に1.3kmほど行き、中川橋で小櫃川(おびつがわ)を渡る。館山自動車道をくぐって、さらに進むと左手に「東清川駅」があるはずだが、ここもわかりにくい。地図アプリを使った。道路からは見えない田園地帯にひっそりと駅が隠れているのがローカル線の魅力でもある。単式ホーム1面1線。駅舎は無く、水色のペンキで彩られた待合室は、窓が小さく暗い。それで水色に塗装したのかもしれない。

またしても・・、この先に駅が?って思います。

ホームへの入り口。シンプルです。ここの柱は曲がっていません。

かなり幅の狭いホームですが5両編成まで対応可能。

久留里方面。駅名標。田んぼの緑が美しい。

水色に塗られた待合室と、両脇にトイレという面白いデザインです。

薄暗い待合室。ホーム側の壁を取り除くか、もう少し窓を大きくすれば・・

 目前に雄大な景色を望むことができます。

 

12.上総清川駅  かずさきよかわ

 線路沿いに西に進んで房総横断道路をくぐった先に「上総清川駅」がある。単式ホーム1面1線。「東清川駅」と同じような配置の駅だ。ただし、ここの駅の南側は田んぼではなく住宅地なので南側の利用者が多いが、南口の建設予定はないそうだ。

木更津方面。駅入り口。

5両編成まで対応できる長いホーム。遠くに房総横断道路の陸橋が見えます。

赤い窓の待合室。

久留里方面。駅名標。

 

13.祇園駅        ぎおん

 さらに1.5kmほど進むと、道路と線路の間の狭い土地に小さなメルヘンチックな待合室が窮屈そうに建っている。久留里線所属の最後の駅「祇園駅」だ。単式ホーム1面1線。昭和36年(1961)建設費を地元が全額負担して建設された請願駅(せいがんえき)だ。ここのプラットホームは人がすれ違うにも難儀するくらい極端に狭い。女性が一人、ホームに上がる階段脇に立って列車を待っていた。

とてもかわいらしい駅舎です。

木更津方面。

人がやっとすれ違える幅しかないホーム。

駅名標。次は終点です。

 

14.木更津駅  きさらづ

 房総往還道を進んで市街地に入り、久留里線、内房線が見えたところで左折すると「木更津駅」東口だ。島式ホーム2面4線。橋上駅舎があり東西に出入り口がある。1~3番線をJR内房線が使用し、ここが起点駅となる久留里線は4番線を使用している。4番線には架線はなく、電車は入線できず気動車のみの使用となっている。ホームの高さも3番線より15cmほど低い。

 久留里線13駅、32.2km。午後2時半に上総亀山駅を出発して、午後6時、日の暮れる前に木更津駅に帰ってくることができた。久留里線は個性的で魅力あふれる駅ばかりで頗る感動した。この素晴らしい路線の存続を心から願っている。

                                                                               2023.7.9

木更津駅。時計はジャスト6時。